動詞を育む関わり
おうち学習や療育で参考にできる遊びの具体例を紹介

動詞が増えない 「する」「やる」で話す原因を言語獲得プロセスと見る力から考える

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動詞の獲得を促す関わり
 −オノマトペと一緒に動詞に触れる
 −動詞を使った文に繰り返し触れる
 −実際に体を動かし動きと共に動詞に触れる
 −文から動詞を見つけ出す

動詞の獲得を促す関わり

オノマトペと一緒に動詞に触れる
オノマトペは幼児語としてもよく使用されるように、イメージしやすいのです。

まずは動作を示すイラスト、カードなどを用意し「〇〇はどれ?」と聞きます。難しいときは動詞の前にオノマトペをつけてイメージを持ちやすいようにしてみましょう。
※イラストはAIが作成

動詞を使った文に繰り返し触れる
前述の同様に動作を示すイラストやカードを用意します。文章に触れ動詞の使い方を知ることができるように「〇〇が▲▲を〜(動詞を)」と表現できるイラストであれば良いでしょう。

文を聞いてカードを選ぶ、カードを見て文を言うシンプルなアプローチが多いかと思います。

ルール遊びができる年齢の子どもとは「〇〇が」の部分だけを変えたカードを複数用意し、ババ抜きや七並べの様に家族や集団レクリエーションで遊びを通して触れることもおすすめです。
※オリジナル教材もぜひご覧ください

体を動かし動きと共に動詞に触れる
動詞は動きを表す言葉なので実際に自分で動いて体験しながら言葉を覚えてみましょう。

小さい子にもおすすめ
例)ままごとをしながら「切る、焼く、食べる」

例)乗り物のおもちゃを使って「乗る・降りる」


文字が読める子どもにおすすめ
例)ジェスチャーゲーム
様々な動詞が書かれた紙をクジにします。クジを引いて出た動詞を現す動作を考えて体を動かし、相手に伝えてみましょう。集団レクリエーションでも楽しめます。

文から動詞を見つけ出す
文章や文字を習得したり絵本など少し長い文章に触れることができるようになった子どもとは、文の中から「動きの言葉」を探してみましょう。

例)絵本から動詞を探す

探した言葉を紙に書いて、前述のジェスチャーゲームのくじにしたり、主語カードや目的語カードと合わせて作文ゲームなどで別の文を作るとより理解が深まります。

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